1回戦の相手がいきなりギャンビルとは、貴男もついてないなあ・・・そんな事を考えながら「戦後最大級の台風上陸」という予報の中を、有明コロシアムに急いだ。幸いにも風はまだそんなに強くないが、生暖かい風が不気味だ。
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コロシアム入口
ドロー表
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台風が接近しているせいか、閑散とした入口を抜け、センターコートの中に入るとそこは既に熱気に満ち溢れていた。
試合は始まっており、2−3ビハインド貴男のサーブだった。早く席に着きたいのだが、ゲーム中のため、あと2ゲーム我慢せねばならね。人垣の間から立って試合の行く末を見守ることになった。
サービスエースでキープ。3−3になったようだ。
なかなか積極的なリターンゲームだ。『早く席に着いてもっと前で見たい』と思うのだが、もう1ゲームの辛抱か・・・
とあれこれ考えているうちに、リターン&ネットでボレーが決まる。、貴男ブレイクに成功。4−3
その後互いにサービスをキープ。6−4でギャンビルから1セット取ってしまった。
今から思えば3−3からの貴男レシーブゲーム、積極的にネットを取り、1チャンスをものにした。あの第7ゲームが全てであった。
1年前のAIG OPEN の時もそうだったが、貴男のファーストサーブは冴えている。
世界ランキング37位第10シードのギャンビルからファーストを取ってしまったのだ。このまま2セット目も、突っ走っていって欲しい。
思いもよらず、1セット目を取ってしまった場合、どういう心境になるのだろう?
『よし!この勢いにのって、今まで以上強気で行こう』か フォアバックともダブルハンドのギャンビル
『少し守りに入ってしまうのか』?
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2セット目は、貴男のレシーブでスタート。バックミスの連発。フォアのリターンミス。簡単にキープされてしまう。どうもレシーブが淡白だ。
1セット目のように簡単にキープできなくなったが、お互いキープし2−3貴男ビハインドで貴男のサーブを迎えた。
ふと気がつくと、貴賓席の隅で松岡修造が不気味なくらい静かに見守っている。
貴男は2本のサービスエースを含む、ストロークなしのラブゲームでキープした。
1セット目と同じ展開になるか!ポイントは3−3だ。
ギャンビルも負けてはいない。簡単にラブゲームでキープされてしまった。
2セット目に入り、リターンゲームが淡白だ・・・気になる。
どうもサービス合戦の様相を呈してきた。いつ試合が動くのか。
3−4で迎えた、貴男のサーブ。この試合初めてのダブルフォールトで0−30に。
3ポイント目サービス&ボレーでネットを取るが、鮮やかなパッシングの餌食になってしまった。
ポーントはいつの間にか0−40危うし貴男!
最初にブレークしたのは、ギャンビルであった。9ゲーム目、ギャンビルは手堅くキープし、3−6で終わってしまった。
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3セット目は貴男のサーブから始まる。最初のサーブに全てがかかっているぞと思わずこぶしを握ってしまう。
昨年と違い、やけに会場が静かだ。1Rだからか?もう少し、観客の貴男コール・一体感が欲しい。会場全体のエネルギーが感じられない。
『ひょっとしたら、ダメかもしれない』という思いにかられてしまった。
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3セット目はどちらが主導権を取るのか
貴男はこの高いハードルを越えられるか!
続きはPart2で
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