序盤での雨、台風21号の上陸などにより、トーナメントのスケジュールは大幅に遅れている。今日は2回戦と3回戦を1日でやるらしい。我々観客にとっては嬉しいことだが、運悪く1日2回戦う選手にとっては大変だなあ・・・と、ひとごとのように考えてしまった。
鈴木貴男選手の2回戦の相手は、アメリカのブライアン・バハリー。貴男のサーブは今日も好調のようだ。サービスエースでスタートしてしまった。相変わらず凄い。1ゲーム目は3本のサービスエースで簡単にキープ。2ゲーム目をいきなりブレークし、2−0。リターンゲームでの貴男は少し淡白すぎると思うが、それもサーブの自身の現れか。お互い自分のゲームをキープし、6−3で貴男が取り、時計を見るとたった28分だった。
長身のB・バハリー
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2セット目はバハリーからサービが始まり、お互いキープが続く。5−5になった。このままタイブレークに突入するのか?タイブレークになれば、サーブ力のある貴男が有利だ。一発で決められるサービスエースがあるからだ・・・と考えていると、本当にタイブレークになってしまった。
予想通り、一発力のある貴男がタイブレークを制し、7−6(3)で勝った。
この試合の山は第2セット、第8ゲーム目、ゲームカウント3−4、貴男ビハインドで迎えた貴男のサーブであった。想像を超えるスーパーサーブに場内は騒然となった。
0−40の絶体絶命の窮地に立たされた貴男。3連続サービスエースでデュースに追いついた貴男に、場内は拍手喝さい・・・しかし、その後がもっと凄かった。さらに2本合計5本のサービスエースで0−40をひっくり返し、キープしてしまった。
もう、観客の拍手は鳴り止まない。
日本人が外国人をサーブで圧倒する・・・この、今までにない構図に私も酔いしれてしまった。
終わってみれば、23本のサービスエース。貴男のサーブの凄さが脳裏に焼きついた試合であった。
さあ、3回戦の対戦相手はアジアのエース
今年のウインブルドンでアガシを破ったタイのスリチャパンだ
デ杯での雪辱はなるか?
続きはPart2で
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