横国トーナメント観戦記【準々決勝】

準々決勝4試合を観てきました。

写真の石井弥起選手は、いつもと違い動きが悪くタイNo.1のスリチャパンにストレート負けでした。

球に重みが感じられず、重戦車のようなスリチャパンに押されっぱなしでした。
途中でトレーナーを呼び、メディカルタイムを取ってましたから、どこか具合が悪かったのかもしれません。

本村剛一選手は、マリオ・アンチッチ(クロアチア)にストレートで勝ちました。ストローカー同士のラリー応酬は、ほんの少し安定感が上回っている剛一に、軍配ありです。比較的安心して見ることができました。

気になったのは、となりのコートでの、ウードムチョク(タイ)と李享澤(韓国)の試合です。
ウードムチョクは、2月のデ杯の時よりかなり上手くなっているように見えました。李は去年の全米オープンで負けはしましたが、サンプラスと渡り合いベスト16に入り、一躍脚光を浴びた選手ですが、小柄のウードムチョクは機敏な動きで李を封じ込めました。(李はかなり大きな選手に見えた)

まるで「弁慶」に立ち向かう「牛若丸」ような感じで、これからの日本のテニスの方向を考えさせられました。この大会の第1シード、一昨年のチャンピオン李を簡単に破ってしまいました。

最後に鈴木貴男選手とスイス国籍ジュン・カトウ(両親が日本人で、生まれてからずっとスイスに住んでおり、スイスでは期待の若手No.1・・・大学生・・・と夏の雑誌の片隅に書いてあった)との試合です。

なんでスイス国籍なんだ!おまえ日本人だろ?日本に来ればデ杯の選手に選ばれるぞ・・・というような選手です。ストロークの球は重く、コートカバリングも良い。サーブは今一つ(貴男が良すぎるのかな?)だが、時折早いサーブも打ってたから、練習次第です。

貴男が少し茶髪で、ジュンが黒髪の長髪を束ねたちょんまげで、どっちが日本人だ。1セットはタイブレークで貴男、2セット目は4−4から貴男がやっとブレイクし6−4で勝ちました。

準々決勝の結果
ウードムチョク(タイ) VS 李享澤(韓国) 6−2,6−4
鈴木貴男 VS ジュン・カトウ(スイス) 7−6(2),6−4
本村剛一 VSマリオ・アンチッチ(クロアチア) 6−4,6−4
スリチャパン(タイ) VS 石井弥起 6−4,6−3

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